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絶対に許さないからね
第6章 意地悪
「おばあちゃん、温泉行きたいらしいのよ。
でもひとりで行かせるの心配でしょう?
あんた、か、いやお供してあげてよ」
思わず、監視、と言ってしまいそうになって、
慌てて言い直した。
「やだよー、温泉なんて」
「冷たいわね。おばあちゃん、
ひとりだと寂しいと思うな」
「あたしがいたって同じだよ。
おばあちゃんと、しゃべることなんかないよー」
そうだよなー。
おばあちゃんのことも、あんまり知らないもんな。
やっぱりだめかと諦めかけたとき、
わたしはいいアイデアを思いついた。
「あれ、この宿って……」
ちゃんと詩子に聞こえるように言う。
「確か、お化け出るって有名な宿じゃない?」
興味なさげにテレビの方を見ていた詩子が、
こっちを見たのがわかった。
でもひとりで行かせるの心配でしょう?
あんた、か、いやお供してあげてよ」
思わず、監視、と言ってしまいそうになって、
慌てて言い直した。
「やだよー、温泉なんて」
「冷たいわね。おばあちゃん、
ひとりだと寂しいと思うな」
「あたしがいたって同じだよ。
おばあちゃんと、しゃべることなんかないよー」
そうだよなー。
おばあちゃんのことも、あんまり知らないもんな。
やっぱりだめかと諦めかけたとき、
わたしはいいアイデアを思いついた。
「あれ、この宿って……」
ちゃんと詩子に聞こえるように言う。
「確か、お化け出るって有名な宿じゃない?」
興味なさげにテレビの方を見ていた詩子が、
こっちを見たのがわかった。