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絶対に許さないからね
第7章 ひとりあそび
 表れた画面の前で、わたしは唸り声をあげた。
パスワードを入力してください、だと?
小賢しいな、銀の字め……

 何回入力間違えるとロックかかるんだっけ?
たぶん、二回か、三回。
無理だ。
思いつく英数字羅列はいくつかあるけど、
どれが正解かなんてわかりっこない。
くそ、不完全燃焼だ、
と諦めてノートパソコンを閉じると、
モニターの裏に当たる部分の隅に、
小さく文字列が書かれているのを発見した。
まさかと思ってパスワード画面で入力してみると、
画面が切り替わり、ようこそ、の文字が。

 いやちょろい……
ちょろ過ぎるぞ、銀一郎くん。
しかしこんなところにメモしておくなんて、
パスワードの意味よ。

 まあいい。
銀ちゃんがばかでよかった。
タッチパッドを操作しフォルダの置き場所を見つけ、
それっぽいやつを見つけてクリックしようとしたときだった。
ピンポーンと気の抜けたようなインターホンの音がした。
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