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絶対に許さないからね
第7章 ひとりあそび
「なんだよ」

 思わず声に出して言い、
続きの、いいとこなのに、
はくちの中だけでつぶやいた。
無視するかって思うと同時に、
二回目三回目が連続で押される。
四回目が押されたときにわたしは諦め、
舌打ちとともに立ち上がった。
応対して、オートロックを解錠する。
ウォーターサーバーの業者だ。
裸で出るわけにはもちろんいかないので、
ソファの背もたれに掛けてあったTシャツとスカートだけ身につけた。
玄関先で水を受け取ったら、すぐに続きをするのだ。

 ドアホンが鳴り、
わたしはよそいきの声色で返事をする。
ドアを開けると、まだ二十代前半くらいの男の子が立っていた。
そういえば前回から担当者が代わったんだったな、と思い出した。
前までのひとと同じ制服なのに、
この子が着ると清潔感が全然違う。

「水のお届けにきました」

 声もまだあどけないじゃないか。
なかなかかわいい男の子だ。
きっと胸毛なんて生えてなくてつるつるなんだろうな。
さっきまで想像していた後輩捜査官のイメージにぴったりだ。
よく観察しておいて、あとで脳内再登場してもらおう。
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