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絶対に許さないからね
第7章 ひとりあそび
「どうもありがとう」

 いつもならそこに置いてもらうのだけど、
銀ちゃんがいないのでそのまま受け取ろうとした。
下から持ち上げる労力だけでも節約したかったのだ。

「大丈夫ですか? 重いですよ」

 ほんとだ、結構重い。
でも持てない重さってわけでもない。
それなのに彼は、荷物をこっちに渡してくれなかった。

「もしよかったら、置き場所まで運びます」

「あら嬉しい。じゃあお願いします」

 はい、と爽やかな笑顔で男の子は言い、
足をもぞもぞとさせて靴を脱いだ。
わたしはしゃがんで、彼の足の前にスリッパを並べる。
置き場所に案内しようと立ち上がって彼を見るのと、
不自然な感じで彼がさっと目を逸らせたのが同時だった。

 あ、と思い、急にどきどきしてきた。
彼も、少し頬が赤くなっている。
無防備過ぎた。
たぶん今わたしは、
Tシャツの襟ぐりのたるんだ隙間から、
この子におっぱいを見られてしまった。
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