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絶対に許さないからね
第7章 ひとりあそび
「あ、す、すみません。なんか、つい……」

 若い男の子は、目が覚めたような顔になり、
慌ててわたしから距離をとった。
わたしも動揺しているけど、
男の子はもっと、気の毒になるくらい動揺している。
顔は真っ赤で、体も縮んでしまったように見える。
空のボトルを抱え、
怯えた顔で何度も頭を下げながら後退りしていく。

「ボトルセットしてもらってどうもありがとう。
またよろしくお願いします」

 あまりにもかわいそうになって、
わたしは優しく聞こえるように言った。
元々はわたしが悪いのだ。
男の子は、どちらかといえば被害者なのに。

 男の子が帰り、
ドアの鍵だけではなぜか不安で、
チェーンも掛けておいた。
性欲はもう微塵も残っていなかった。
Tシャツもスカートも脱いで洗濯機に投げ込み、
新しい下着をつけて、
部屋着にしているパイル生地のワンピースを頭からかぶった。
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