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絶対に許さないからね
第7章 ひとりあそび
タオルと同じやわらかい肌触りに包まれて、
ひとりきりの安心な時間に戻ったことが身に沁みて、
やっと心臓も落ち着いてくれた。
ソファに座ると、
自然と深いため息がもれた。
安堵のため息だ。
あやうく、わたしは母と同じ過ちを犯すところだった。
銀ちゃんと詩子を裏切る愚かな行為。
結果的に、母に助けられた形になったのは皮肉だ。
余計なお世話よ、とわたしは憤慨する。
ひとりでだって、
あれくらいのピンチはちゃんと切り抜けられた。
わたしは母とは違うのだ。
そうやって理不尽に母へ悪態をついていることが、
母に甘えたい衝動の裏返しだということに、
わたしは薄々気づき始めている。
ひとりきりの安心な時間に戻ったことが身に沁みて、
やっと心臓も落ち着いてくれた。
ソファに座ると、
自然と深いため息がもれた。
安堵のため息だ。
あやうく、わたしは母と同じ過ちを犯すところだった。
銀ちゃんと詩子を裏切る愚かな行為。
結果的に、母に助けられた形になったのは皮肉だ。
余計なお世話よ、とわたしは憤慨する。
ひとりでだって、
あれくらいのピンチはちゃんと切り抜けられた。
わたしは母とは違うのだ。
そうやって理不尽に母へ悪態をついていることが、
母に甘えたい衝動の裏返しだということに、
わたしは薄々気づき始めている。