この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
絶対に許さないからね
第8章 宝もの
悪阻は、まあまあしんどかった。
体がだるくて、いくらでも眠れた。
起きていると目眩がして、
ずっと車酔いしているみたいで、
車酔いなら車から降りれば治まるけど、
逃げられる場所はどこにもなかった。
くる日もくる日も気持ちが悪くて、
いつでも発射する準備はできてるって感じで、
無防備に炊飯器の蓋を開けたときは、
危うく炊きたてご飯の上にリバースするところだった。
毎日体調と機嫌が悪くて、
ずいぶんと銀ちゃんに八つ当たりをしてしまった。
わたしは不安定だった。
感情がぐるぐる入れ替わり、
表情が次々とシャッフルされているのがわかった。
鍵穴にうまく鍵を差し込めない程度の些細なことで、
ドアを蹴るくらいイライラし、
銀ちゃんが出掛けにちょっとつまづいただけで、
しばらく笑いがとまらなくなった。
普段ならなにも感じないドラマのシーンに感動して泣き、
子猫が無邪気に遊んでいる動画を見たりすると、
涙が止まらなくなった。
無性に銀ちゃんが恋しくなって、
仕事中にも関わらず、
何度も電話して困らせたりもした。
体がだるくて、いくらでも眠れた。
起きていると目眩がして、
ずっと車酔いしているみたいで、
車酔いなら車から降りれば治まるけど、
逃げられる場所はどこにもなかった。
くる日もくる日も気持ちが悪くて、
いつでも発射する準備はできてるって感じで、
無防備に炊飯器の蓋を開けたときは、
危うく炊きたてご飯の上にリバースするところだった。
毎日体調と機嫌が悪くて、
ずいぶんと銀ちゃんに八つ当たりをしてしまった。
わたしは不安定だった。
感情がぐるぐる入れ替わり、
表情が次々とシャッフルされているのがわかった。
鍵穴にうまく鍵を差し込めない程度の些細なことで、
ドアを蹴るくらいイライラし、
銀ちゃんが出掛けにちょっとつまづいただけで、
しばらく笑いがとまらなくなった。
普段ならなにも感じないドラマのシーンに感動して泣き、
子猫が無邪気に遊んでいる動画を見たりすると、
涙が止まらなくなった。
無性に銀ちゃんが恋しくなって、
仕事中にも関わらず、
何度も電話して困らせたりもした。