この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
絶対に許さないからね
第8章 宝もの
 上原姓を名乗るようになり、
牧原の名字を捨てられたことが嬉しかった。
牧が上に代わっただけで大違い。
汚れた服を脱ぎ捨てたみたいに、
せいせいしていた。
それくらい母を毛嫌いしていた。
顔を見るのはもちろん、
気配を感じることさえ嫌だった。
そこにいると思うことも我慢ならなかった。
この世にいると思うことでさえ、
苦痛に感じるほどだった。

 銀ちゃんのおかげで、
わたしは救われた。
あのころ、銀ちゃんがいなければ、
わたしはどうなっていただろう。

 銀ちゃんとの新しい生活は、
晴れの日みたいに清々しく、
雨の日みたいに落ち着いていた。
銀ちゃんはかゆいところに手の届くひとだ。
なにも言わなくても、わたしがなにを望み、
なにをして欲しいかをちゃんとわかっている。
さりげなく、いつの間にか、
わたしの願いは叶っている。
いつも、ちゃんと、
わたしを見てくれている。
/189ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ