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絶対に許さないからね
第8章 宝もの
 出産予定日が近づいてくると、
どんどん不安になった。
陣痛ってどんな痛みなんだろう。
どれくらい痛いのだろう。
どれくらい続くのだろう。
わたしに耐えられるだろうか。
母に相談できれば少しは気が紛れるのだろうけど、
母には聞きたくなかった。
銀ちゃんはとても優しかったけど、
優しさで痛みが和らぐわけもない。
ひとに言うと笑われるのでだれにも言ってないけど、
お腹の中でこんなに大きく育つ前に、
卵で産んで寝床で温める方式だったらよかったのに、
と本気で思っていた。

 いよいよそのとき。
家で破水し、
ちょうど銀ちゃんが出勤前でうちにいてくれたので、
病院まで送ってもらえた。
銀ちゃんにずっと側にいてもらいたい気持ちと、
痛みに悶絶している姿を見られたくない気持ちがごっちゃになっていた。
陣痛の間隔が狭まり、
分娩台に乗せられると、
もう痛みが襲ってきているので痛みに対する不安は忘れ、
代わりに、無事に生まれてきてくれるだろうか、
健康に生まれついてくれるだろうか、
ちゃんと手足の指は揃っているだろうか、
という不安が頭をぐるぐるまわっていた。
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