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絶対に許さないからね
第9章 赤いリボン
「帰ろ、疲れちゃったー」
ぎゅうっと抱き締められる予感がしたらしい。
詩子はさっとわたしから離れ、
わたしに荷物を押し付けて歩き始めた。
詩子の存在感に圧倒される。
生きていてくれて、ほんとうに嬉しい。
前を歩く詩子の後ろ姿。
いいケツしてやがるぜ。
髪はつやつやで濡れたように黒くて、
ピンクに近い薄紫色のカットソーに、
赤いリボンがよく映えている。
リボン?
「詩子、そのリボンどうしたの?」
「おばあちゃんが買って結んでくれた。
いいでしょー」
弾むように詩子は言い、
リボンも一緒に詩子の髪の上で弾んでいる。
詩子が気に入っているのがはっきりとわかる。
わたしは、ふーん、と思う。
リボンとは盲点だったな。
たしかにちょっと似合ってる。
リボンは控えめに詩子を飾り、
目立ち過ぎず、
でもしっかりと詩子の魅力を引き立てている。
ぎゅうっと抱き締められる予感がしたらしい。
詩子はさっとわたしから離れ、
わたしに荷物を押し付けて歩き始めた。
詩子の存在感に圧倒される。
生きていてくれて、ほんとうに嬉しい。
前を歩く詩子の後ろ姿。
いいケツしてやがるぜ。
髪はつやつやで濡れたように黒くて、
ピンクに近い薄紫色のカットソーに、
赤いリボンがよく映えている。
リボン?
「詩子、そのリボンどうしたの?」
「おばあちゃんが買って結んでくれた。
いいでしょー」
弾むように詩子は言い、
リボンも一緒に詩子の髪の上で弾んでいる。
詩子が気に入っているのがはっきりとわかる。
わたしは、ふーん、と思う。
リボンとは盲点だったな。
たしかにちょっと似合ってる。
リボンは控えめに詩子を飾り、
目立ち過ぎず、
でもしっかりと詩子の魅力を引き立てている。