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絶対に許さないからね
第9章 赤いリボン
「ねえ喉乾いちゃったよ。はやく帰ろう」
詩子に急かされ、
わたしは詩子の後を追う。
さっきまでの景色は白黒だった。
詩子と一緒だと、色がいっぱい見える。
どんよりの曇り空から、
光が差し込んできたみたいに。
詩子のリボンに、
どうしても目が吸い寄せられる。
手触りのよさそうなベルベット、
少し暗めの赤、
いいにおいがしそうな可愛らしい形状。
小ぶりで控えめなリボンに、
母が重なって見える。
まるで母がそこに宿り、
ずっと詩子を見守っているように。
詩子に急かされ、
わたしは詩子の後を追う。
さっきまでの景色は白黒だった。
詩子と一緒だと、色がいっぱい見える。
どんよりの曇り空から、
光が差し込んできたみたいに。
詩子のリボンに、
どうしても目が吸い寄せられる。
手触りのよさそうなベルベット、
少し暗めの赤、
いいにおいがしそうな可愛らしい形状。
小ぶりで控えめなリボンに、
母が重なって見える。
まるで母がそこに宿り、
ずっと詩子を見守っているように。