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情報ねずみは眠らない
第2章 刑事の裏の顔
ガチャッ

と、開くはずの無い、鍵をかけたはずの更衣室の扉が開かれ、そこに見知らぬ男が立っていた

「・・・・っ!!!」

ひなは顔をあげ、ひどく狼狽する
見られた…!!
それは、自分自身の破滅を意味していた
頭の中が真っ白になり、半裸なことも忘れて立ち上がろうとするひなを、河津は抑え込み、そして、扉に前に立っていた男に声をかけた

「遅かったな、峰。言った通り、誰にも見られずに来ただろうな?」

「・・・・・え?」

状況がのみ込めないひなと同じように、峰(ミネ)と呼ばれた男もひなを見て動揺したようだった

「か、河津さん・・!どういうことですかこれ…、誰なんですか、その女の子…!」

ひなと下半身を露出した上司に目を奪われながらも、慌てて扉の鍵を閉める

「峰も一度会ったことがあるだろう、銀次という胡散臭い探偵に」

「・・はい。捜査に協力してくれましたよね・・」

河津より10歳ほど若いだろうか、まだ新米という雰囲気が抜けぬ峰も、河津と同じく刑事であった
短く刈り込んだ頭をガリガリかきながら、目を泳がせている

「あいつに情報を渡す報酬の一部が、この娘だ」

「・・・・河津さん、それ本当ですか・・まさか河津さんが署内の情報を横流ししてたなんて・・・」
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