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情報ねずみは眠らない
第3章 御曹司の裏の顔
目が慣れてくると、薄暗いのは部屋の中に迷路のように本棚がそびえ立っているからだと気付いた
見渡す限り、本棚にぎっしり本が入っている光景は、まるで図書館のようだ
「業者さん、こっちこっち。光の見える方に来てー」
部屋の奥から声が聞こえ、ひなはそれに従って歩き出す
それにしても広い。一部屋の中が高級マンションの一室のようにひたすら広い
そして、いくら歩いても声の主の姿は見えない
「その先のガラス戸がバルコニーへの扉だよ」
また声だけで指示され、ひなはようやくバルコニーに面したすりガラスの扉に辿り着いた
さっさと落ち葉を回収して、間取りをメモしよう
そう考えながら、ガラス扉を開く
「・・・・・あれ?」
扉を開いた先は、確かに広いバルコニーがあったが
枯れ葉などどこにも落ちていない
まさか部屋を間違えた?…いや、自分を呼んだ声の主は、確かにこの部屋にいる
動きを止め、思考を巡らせるひなの後ろに影が忍び寄っていた
ぐいっ
「ひゃっ!?」
突如後ろから身体を引っ張られ、部屋の中に連れ戻される
抵抗をする間も無く、ひなは帽子とマスクと奪われていた
「あっ・・・!!!」
急なことに愕然とするひなの目に飛び込んできたのは、あまりにも美しい人間であった
見渡す限り、本棚にぎっしり本が入っている光景は、まるで図書館のようだ
「業者さん、こっちこっち。光の見える方に来てー」
部屋の奥から声が聞こえ、ひなはそれに従って歩き出す
それにしても広い。一部屋の中が高級マンションの一室のようにひたすら広い
そして、いくら歩いても声の主の姿は見えない
「その先のガラス戸がバルコニーへの扉だよ」
また声だけで指示され、ひなはようやくバルコニーに面したすりガラスの扉に辿り着いた
さっさと落ち葉を回収して、間取りをメモしよう
そう考えながら、ガラス扉を開く
「・・・・・あれ?」
扉を開いた先は、確かに広いバルコニーがあったが
枯れ葉などどこにも落ちていない
まさか部屋を間違えた?…いや、自分を呼んだ声の主は、確かにこの部屋にいる
動きを止め、思考を巡らせるひなの後ろに影が忍び寄っていた
ぐいっ
「ひゃっ!?」
突如後ろから身体を引っ張られ、部屋の中に連れ戻される
抵抗をする間も無く、ひなは帽子とマスクと奪われていた
「あっ・・・!!!」
急なことに愕然とするひなの目に飛び込んできたのは、あまりにも美しい人間であった