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情報ねずみは眠らない
第3章 御曹司の裏の顔
改めて千里を見ると、顔立ちは可愛らしいが、身長は180cm後半に差し掛かるくらい高い
歳は、銀次と同じくらいだろうか
スラリと伸びた手足は、スーパーモデルのようだった

「ねえ、ひなはなんで変装までしてここに来たの?泥棒?」

子供のように好奇心で目を輝かせながら、千里はひなを見つめる

「まぁ、似たようなものかな。情報屋やってるの」

「情報屋!!!!」

千里は興奮気味に復唱する

「情報屋…!そんなの小説や映画でしか見た事ないよ…本当に存在するんだ…!」

興奮に顔を赤らめながら、千里はひなに興味津々といった感じで続ける

「じゃ、じゃあこの家の情報を盗みに来たんだ!ねえどんな情報を盗むの?…あっできれば僕のことは内緒にしてほしいなぁ…」

先ほど言ったことに釘を刺し、ひなの返答を待っている

「情報ってほどでもないけど、この屋敷の間取りを・・」

「ふえっ?間取り?」

千里は拍子抜けし、頭をかしげる

「あー…、強盗とか、そういう人に教えるってこと?」

「それは…、どう使うかは情報を買った人次第だから。私がやるのは、ただ調べて、それを売るだけ」

「へえー。何だか思ってたより地味なんだね。情報屋って」
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