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情報ねずみは眠らない
第4章 情報屋の前の顔【前編】

「…ああ、思ってた以上にすごい薬だ…。ご丁寧にアンプルまで保管してあるとは…、お陰で俺も退屈しなかった…」
白衣の男は冷たい声の下に、興奮を隠しながら、手元の資料をめくっている
そんな中、コートの男が横たわるひなに近付いてきた
「おはよ~、気分はどう?」
「・・・・約束…、守ってくれたんだ…」
ひなは意識を失う寸前にした交渉を思い出していた
しかし男はぷっと吹き出し、声をあげて笑う
「あははは、そういえばそんな約束したね~!でも別に約束したから君を助けたんじゃないよ~。利用価値がありそうだから、とりあえず生かしてるだけ」
その言葉の真意はわからなかったが、ひなはとりあえずでも生き延びることができたことに胸の奥で喜びを感じていた
「・・・・・ありが・・とう」
コートの男の笑い顔が固まる
どうやら予想外の言葉だったようだ
「…君って…もしかしてちょっと馬鹿~?」
突然侮辱され、ひなは言葉を返そうとするが、背中の痛みがそれを留めた
苦痛に顔を歪ませるひなの前に小型のテレビが置かれた
「ま、いいや~。世間では今、君の家族の話で持ち切りだよ~」
そう言うと、ボタンを押し、画面にニュースを表示させた
白衣の男は冷たい声の下に、興奮を隠しながら、手元の資料をめくっている
そんな中、コートの男が横たわるひなに近付いてきた
「おはよ~、気分はどう?」
「・・・・約束…、守ってくれたんだ…」
ひなは意識を失う寸前にした交渉を思い出していた
しかし男はぷっと吹き出し、声をあげて笑う
「あははは、そういえばそんな約束したね~!でも別に約束したから君を助けたんじゃないよ~。利用価値がありそうだから、とりあえず生かしてるだけ」
その言葉の真意はわからなかったが、ひなはとりあえずでも生き延びることができたことに胸の奥で喜びを感じていた
「・・・・・ありが・・とう」
コートの男の笑い顔が固まる
どうやら予想外の言葉だったようだ
「…君って…もしかしてちょっと馬鹿~?」
突然侮辱され、ひなは言葉を返そうとするが、背中の痛みがそれを留めた
苦痛に顔を歪ませるひなの前に小型のテレビが置かれた
「ま、いいや~。世間では今、君の家族の話で持ち切りだよ~」
そう言うと、ボタンを押し、画面にニュースを表示させた

