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情報ねずみは眠らない
第4章 情報屋の前の顔【前編】
『―――…で起きた一家惨殺強盗事件は、依然犯人の行方がわからないまま3日目を迎えました。警察によりますと、一家を刃物のようなもので刺殺した後、家に火をつけ、逃走した模様です。近隣の皆様は充分に気を付けて……――――』

ニュースの映像には、ひなの家が映し出された
それは、ひなの知る姿ではなく、無残に焼け落ちた姿であった

「…なん、で…」

しかしひなが絶句したのは、家の映像ではなく、ニュースキャスターの言葉とテロップに表示された名前であった

『――――…殺害されたのは、製薬会社勤務の桜木光一さん、妻の桜木由香さん、17歳の長女、桜木…―――――』

確かにそこにはひなの本名が映し出されていた
私は、今ここで生きているのに…死んだことに…なって…いる…?
思考を巡らせるひなに男は補足するように言う

「あ、ちなみに家を燃やしたのは俺だよ~、他の奴らに漁られたら困るからね~。それと、死体の身元がわかりにくくなるように、ね~」

「どういうこと…?」

「言ったでしょ、君はあそこで死ぬべき人間だった。でももし、助かって生きてるって知られたら、君、また殺されちゃうよ~」

相変わらずのニコニコ顔で、男は恐ろしい事実を口にした

「君のご両親はね~、ある新薬の開発に成功して、それを学会で発表しようとしてたんだ~。革命的な薬だよ~。でもね、その新薬を会社は独り占めして、薬を求める金持ちだけに売りつけようって提案したんだ~。その方が、薬の希少価値が上がって儲けることができるからね~。でも、君のご両親はそれに反対して、薬をたくさんの人に広めようとしてた・・・・・・だから、殺されたんだよ~」

男はぺらぺらと面白そうに、話を聞かせた
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