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情報ねずみは眠らない~情報屋の淫らな仕事~
第5章 情報屋の前の顔【後編】
「あ、蓮谷先生~。おつかれで~す。ひなちゃんの『訓練』どう~?」

早足で診察室に戻った蓮谷の前に、偶然立ち寄ったらしき銀次が現れた
狙ったようなタイミングでの登場に、蓮谷は動揺を悟られぬよう、ひなのいる部屋がある廊下側のドアを閉めた。

「別件だけど、また診断書の偽造たのみたくって~」
「クソ探偵。変な女拾ってきやがって」

一方的に要件を伝えてくる銀次の言葉を遮り、蓮谷は噛みつくように苦情をぶつける。
思わぬ発言に銀次はキョトンとしている。

「え、え~?変な女って、ひなちゃんのこと~?確かに変わった子かもしれないけど、何、何、どうしたの~?」

「処女だから、甘く見ていた。オーガズムも挿入も初めてで、時間かけて性器を慣らすスケジュールを立てていたが、何段階も飛ばして、性快楽を求めてきやがる。」
まくし立てるように早口で話す蓮谷に圧倒され、銀次は一歩後ずさる。

「今まで、何人かこの『訓練』をやった女がいたが、大抵は強制絶頂の後、精神的に不安定になったり、身体が不感になったりする。だがあの女は、平然としている上に躁鬱の症状も見られない。」
蓮谷は、続けて話すためフーッと大きく呼吸をする。
「そんなものがあるのか、俺にもわからないが…、『才能』があるとしか思えない」
「えっ…と、まとめると、ひなちゃんにセックスの才能があるってこと~?」
銀次はへらと笑いながら、肩で息をする蓮谷を落ち着かせる。
「…まあ、そういうことだ。あの女、教えても無いのにオーガズムを引き寄せるような動きをしやがるし、おそらく無意識に…お、俺を誘惑、しやがった」

言い終え、椅子に崩れるように座り込む蓮谷。

「え~、ちょっと、もしかして先生、俺より先にヤっちゃった~?」
「バカ言うな。実験体を抱く奴がどこにいる。」

少し落ち着いたのか、蓮谷は吸い殻入れからシケモクを取り出し、口にくわえる。

「1週間で訓練日程を組んでいたが、はっきり言ってもう、俺の手に負えない。」
蓮谷は銀次をじろりと見て、責めるように指を指す。

「明日にでも迎えに来ていい。さっさと連れて帰って、性奴隷にでも美人局にでも好きにしろ。」
「先生がそこまで言うの、珍しいね~。」
ぐったり疲れた蓮谷に対し、未だのんきに構えた銀次。蓮谷はイラついた様子で吐き捨てる。

「いいか、クソ探偵。よく聞け。あの女は―――――――――
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