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情報ねずみは眠らない~情報屋の淫らな仕事~
第5章 情報屋の前の顔【後編】
翌朝、ひなは蓮谷に言われ、数日ぶりのシャワーを浴びていた。

久々にさっぱりしたひなは、与えられた男物の半袖Tシャツをかぶり、いつもの部屋に戻る

扉を開けると、ベッドに腰かけた銀次が目に飛び込んできた。


「あ、おはよ~ひなちゃん。かわいい恰好してるね~」


思わぬ銀次の訪問に驚き、裸にTシャツを着ただけの自分の恰好を隠すように体を縮こませる。


「ぎ、銀次さん、どうしてここに…」

「実はね~」


銀次はふっふふ、と含み笑いをしながら、立ち上がる。


「ひなちゃんが頑張ったおかげで、なんと、早めに訓練が完了しました~!おめでと~!」


ひなの両手をとり、上下にぶんぶんと振る。


「えっ、ええ…じゃあ、訓練は昨日で終わりってことですか?」


ベッドに腰かけるよう促されながら、ひなは銀次の顔を見上げる。

銀次は、ひなの腰に手を回し、にこにこといつもの笑顔のまま答えた。


「いや、正しくは最後の仕上げに、俺がひなちゃんの処女もらって、おしまいだね~」

「………え?」


次の瞬間、ひなは過ごし慣れたベッドに押し倒されていた。


「え、あ…しょ、処女って…」


言葉はわかるが、脳が追い付かず、覆いかぶさる銀次を見つめる事しかできない。


「え~と、一応これ、言った方がいいのかな?」


「いただきま~す」
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