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逢いたいから~心で告げた百万回の〝好き〟~
第2章 平凡な主婦が考えることとは。
 〝萌ちゃん、萌ちゃん〟と呼ばれていると、まるでこの男とずっと昔から知り合いだったような気までしてくるから不思議だ。
「紫陽花」
 これも衝動的に口から出た言葉だった。萌は特にどの花が好きだとか思ったことはない。花はキレイだと思うし、嫌いではないけれど、特にどの花が良いという拘りはなかった。その時、咄嗟に紫陽花と口走ってしまったのは、やはり写真館の前で見た紫陽花の印象が強かったからに違いない。
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