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第2章 五人兄弟

ーー兄弟達の目線


広間の襖が静かに開かれると、湯気を纏った澪が姿を現した。

しっとりと濡れた黒髪が肩を滑り落ち、湯上がりの熱を帯びた白い肌が、淡い灯りに照らされて艶めいている。

まとう浴衣は薄絹で、湯上がりの火照った肌に柔らかく吸い付くように張り付き、わずかに乱れた裾からは、白く細い足首が覗いていた。

「……」

澪は、５人の兄弟たちの視線に射抜かれ、息を呑んだ。　

彼らの瞳は、獲物を捉える獣のように、澪の一挙手一投足を逃すまいと、じっと見つめている。

壱也は、冷静な眼差しで澪を観察していた。

名家の花嫁としての品格、立ち振る舞い、そして美しさ。

しかし、彼の心は、目の前の少女の放つ圧倒的な美しさに、静かに揺さぶられていた。

湯気を纏い、艶めく黒髪。湯上がりの熱を帯び、内側から発光するような白い肌。
その純粋で儚い美しさに、彼は言いようのない魅力を感じていた。

京ニの視線は、澪の潤んだ唇に釘付けになっていた。

湯上がりの熱で、自然に色づいた唇は、まるで熟れた果実のように艶めき、微かに開かれた口元からは、甘い吐息が漏れている。

彼は、その唇を奪い、ねっとりと絡め取りたいという衝動に駆られていた。浴衣の合わせから覗く、白い素肌。

そこに残る、湯上がりの淡い紅。　

彼は、その柔らかな肌をまさぐり、自分のものにしたいと強く感じていた。

参哉の視線は、澪の美しさだけに惹かれていたわけではないかった。

参哉は愛液マニアであり、澪の濡れた髪や湯上がりの肌から漂う、微かな、しかし確かに存在する愛液の香りに、異常なまでの興味を抱いていた。

「……どんな味がするんだろうな。」

彼は、澪の体から滴り落ちる愛液を想像し、喉を鳴らした。

彼女の愛液は、どんな香りを放ち、どんな味がするのだろうか。
甘いのか、ねっとりとしているのか、さらりとしているのか。

彼は、その答えを知りたいという欲求に、激しく駆られていた。

参哉は、澪の体温を感じたいと思っていた。

そして、彼女の体から溢れ出す愛液を、自分の舌で味わいたいと思っていた。