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正義と道徳のアクメ
第1章 とても言葉に出来ない箇所に彼女の舌が這い回ってるんだ!
「スゴぉい…!舌の先っぽ挿っちゃってますよぉ…?んふふっ…」
「う…うぅぉぉっ…!」
 熱い肉片が体内に押し入ってくる異物感に持ち上げていた頭がストンと落ちる。
「どうしたんですかぁ?きもちくないですか…」
「いっ、や…そんなことは…」
 ふたたび顔を持ち上げるがやっぱり間違いない。俺はあの場所で声をかけた華奢で小柄で、ほんのり頬の赤い紺色のスーツの女とここへ来ている。肩までの黒髪を後ろで束ねただけの、地味ながらいやに清潔感のある女と…。
 女は積もりかけの初雪のような額を汗で溶かし、いちいち整った造形が収まった小さな顔を俺の汚い箇所へ…
「えっ…?」
その目尻から涙がこぼれ落ちたように見え、俺はまたもや頭を枕の上に墜落させた。
 女は光源のようにすべらかな裸体を起こすと、シーツの上に正座をして少し微笑んでみせた。興奮からか形の良い小鼻が赤く膨らんでいたが、涙の痕跡は見て取れなかった。
「そろそろ挿れます?お兄さん、すっごく大っきくなってますし」
「あ、あぁ…」
 女の肩は細くて幅も小さいが、そこからふっくらした曲線を描く腕が膝の上へ行儀よく下ろされていた。胸の膨らみはささやかだが骨ばってはなく、その中央に恥ずかしげに陥没している桜色の突起も俺の親指にすっかり隠れてしまうほどで、その佇まいだけでいらぬ罪悪感を抱かせやがる。
 女が言っているのはきっと、あの柔らかそうな太腿に閉ざされた噴水型の陰毛の奥へ俺の醜いモノを招きますか?という話だろう。少し回り道をしたがそもそも、俺はそれが目的でこの女を買ったんだ。
「私じゃ嫌ですか?やめます…?」
「そ、そんな事ないけど…」
 しかし………と逡巡するも、いや、と思い直して大きく深く深呼吸を取る。
「じ、実は俺…何から何まで初めてで…でも、経験してみたくて…だから…マジでやり方とか良く分からないんだ…」
 嘘をつかない。
 腹を割って話す。
 というテメェしか幸せにしない自己中心的な正義と道徳をあれほど嫌悪していたというのに、女のあまりの邪気の無さに俺はつっかえつっかえ本心を吐露していた。
 こうも素直に心の内を人に明かしたのは生まれて初めてのことで、奥歯が軋むような小っ恥ずかしさになぜか勃起が酷くなった。
「そうだったんですね…じゃ、お兄さんの初めて…遠慮なくいただいちゃってもいいんですね?」
「あ、あぁ…」
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