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正義と道徳のアクメ
第3章 惚れた女の秘所がどんな味と匂いか詳しくレポートしろ!
 両親の望みどおり啓子は純粋無垢な少女へ成長したが、人を疑うことを知らぬために頻繁に性的イタズラの被害に遭い、その度に笑顔で溌剌と両親に報告した。そんな娘の緩く歪んだ性分が人間関係の濃密なこの町に広まることを恐れた両親は、啓子を大学へ進学させずに家事手伝いとして自宅へ半ば軟禁した。
 そんな折り、ほとんど会話をしたことの無かった高校時代の同級生、北島カレンから十年ぶりに連絡を受け、友人と呼べる存在のいなかった啓子は嬉々として両親の目を盗んで深夜に出かけた。
 そして、北島カレンの取り巻きの男の自宅で初めて飲まされた酒でしたたかに泥酔し、彼らが懇意にしている地方局の幹部社員に差し出されたものの、純潔を奪われる寸前に半裸で逃走した。
 自身の人格の欠陥をようやく自覚した啓子は覚えたての怒りを携えて警察へ向かうが、頑として被害届は受理されなかった。北島カレンたちがこの町の名士の子息であったことに加え、全裸で泥酔した啓子の痴態が収められた動画がすでにネットに拡散されていたことも影響した。
 帰宅早々親に勘当を言い渡された啓子はその足で家を飛び出して東京へ向かい、例の立ちんぼエリアへ立ったところ、学と出会った。
「頑張ってずっと道徳的に生きてきたつもりだったのに、私…頭がおかしくなってたみたいで…だったらいっそ死のうと。でも、その前に───」


「んぐっ…んっ…はぁぁっ…」
 つたない舌使いですぼめた唇の脇からヨダレを垂らし、自身を怒張へ導かんとする臆病者の丸い頬を学は指でなぞった。
「なぁ…君を嵌めた奴ら、行っちまうぜ?」
「んはぁっ…やっぱいい…色んな面倒から逃げ出して来たんだし…」
「絶対に奴らを許せない…って昨晩もキレてたじゃないか…」
「ンチュっ…フハぁ…ズチュっ…」
 啓子は学の問いからも逃げるように、硬さを増しゆく肉棒で喉を塞いだ。
「ムカつかないか?奴らは地方局とはいえエリートとして反省もなくのうのうと生きてる…」
「んぐっ…んぐぅぅ…」
「なのに、君のように正しく生きてきた人間がこうして物陰をコソコソ逃げ回ってるだなんて…なぁ?」
「いいの…だって、学さんにも負担かけたくないし…」
「何だってっ…!」
 学は唇から肉棒を抜き去ると、ヨダレで繋がった言い出しっぺの顎を掴んだ。
「ま、学さんだってもう…怖い思いしたくないでしょ…?」
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