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正義と道徳のアクメ
第3章 惚れた女の秘所がどんな味と匂いか詳しくレポートしろ!
『お前、これまで許しを乞うた相手を見逃してやったことがあるのか?もう二、三発コイツを喰らいたいみたいだな…』
『いやぁぁぁ!それだけはやめてぇっ!お願いしますっ…!』
『ところで、やられる側の気分はどうだ?やる側の気分はなぁ…マジで最高の気分だよ…』
『うえぇぇぇ~んっ、パパぁ!ピチャっ…んぅぇっ…はあぁ…』
 身体中の穴という穴から液体を垂らしながら手下の尻穴をほじる悲劇のヒロインを脅し、性的サービスを強要するその声は紛れもなく学のものだった。
「ま、学さん…まさかっ…」
 床にへたり込む啓子の額にはりついた髪を学はそっとつまむ。
「郵便局員の息子のヤリ部屋に行ってきた。ヤラれそうになってた女は逃したよ」
「あ…」
「これまで何をやったか洗いざらい喋らせて、この動画もネットにアップ済みだ。復讐は果たせたんじゃないかな。どうだ…?」
『アブぅっ…ウっ…ゴホぉっ…!』
 肛門の味にえづく深窓の令嬢の性器にしゃぶりつく長髪の男の脇腹を革靴の先がこづく。
『おい、髪の長い方の奴…お前が惚れてるこのクズ女のマンコがどんな味と匂いか詳しくレポートしろ!』
『ヤダぁぁっ…!やめてよね、根津くんっ!そんなこと言ったら絶交…』
 パチパチパチっ!と凶音が空気を斬り刻み、温室育ちのお嬢様は沈黙する。
 仇が懲罰を受ける場面を、啓子は黒目がちな猫目にぼんやりと映していた。
『早くレポートしろ!最近まで女性を知らなかった俺にも分かるように詳しくな…』
 男は汁まみれの顔を片想いの女の真っ白い襟足へしばし向け、意を決したように重い口を開く。
『い、いい匂いです…搾りたてのライムのような爽やかな………ウガァァっ!痛ってぇぇぇ!熱っちぃぃぃっ!』
 スタンガンの電極を素肌に押し当てられ、チ、チ、チ、チ、と弱めのスパーク音と共に長髪の男は床へもんどり打った。
『殺すぞっ…この部屋じゅうに充満してる鼻がひん曲がるような異臭をつぶさにレポートしろ!このクソ女の性根みたいな腐臭をよぉ?二度目はないぞ…』
『嫌っ…嫌ぁぁぁぁ…それだけはぁぁっ…』
 男はあらためて大きく形の整った尻肉に顔を埋めると、それはそれは克明に、事細かに、詳細に、恋い焦がれる女の性器と肛門からいかにセンセーショナルな香りが放たれているかをレポートした。
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