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正義と道徳のアクメ
第4章 少女の分泌液の甘さは望まぬ挿入の苦しみをいくぶん慰めた!

そう自分に言い聞かせながら頬と震える膝をパンパンと叩き、慌てて着替えるとホテルを飛び出した。そして全力で走った。
こうして必死に走れることの、走る理由があることの誇らしさだけが今の学を支えていた。
「痛ってぇなぁ…このクソガキがっ…!」
「ごっ、ごめんなさい…」
その頃。啓子は気弱そうな二人の熟女を従えた十代後半と思われる少女に胸ぐらを掴まれ、スナックの外壁に押しつけられていた。その刃物のような三白眼と上下揃いの白ジャージという出で立ちは、それだけで充分に啓子を威圧した。
「テメェ、見ねえ顔だけどよぉ…誰に断ってここに立ってんだ?あぁっ!」
「いえ、あの…ただ、散歩を…」
「こんな時間に荷物持ってお散歩だとぉ?ここがどんな場所か分かってねぇとは言わせねぇぞ?どうせ人が居ねぇ時間帯に客取ろうとしてたんだろ?このクソ女っ!」
おそらく彼女たちはこの場所を拠点とする立ちんぼであり、リーダー格の少女はこの港町の地回りと深い関係にあるのではないか…と啓子は察した。こんな場所へ足を伸ばしてしまったことを早くも後悔した。
「抗争とお上の取り締まりでただでさえ客減ってんのによぉ?よそ者にまでちょっかい出されるとはウチも舐められたもんだなぁ…何とか言えやぁっ!」
巻き舌で恫喝する輩の舌の先端と中央部には、アルファベットのJとNを形どったシルバーのピアスが刺さっていた。また、前髪を短く切り揃えたロングの茶髪が似合うかなりの美形ではあったが、生き様のせいかその美貌は左右不均衡に歪んでいた。
「私、ただの旅行者で…んぐぅっ!」
弁解するなり鼻っ柱を拳で打たれて啓子はその場に崩れ落ちる。
さらにもう一発、左目の下あたりをクロックスのサンダルで蹴り上げられる。スナックの外壁と地面に飛び散る鼻血が朝日に照らされ、付き従う二人の熟女は咄嗟に顔を背けた。
傘のような細身で花柄を散らした黒のワンピースを着た派手な顔立ちの熟女と、豊満すぎる肉体をミニスカートとトップスで縛り上げている童顔の熟女は、それぞれ造形は整っているもののその顔は生活苦にすすけ、三十代とも四十代とも五十代ともつかぬ年齢不詳っぷりだった。
「テメェっ、花丸会系の回しモンかぁ?それともただのフリーのxxxxか?いずれにしても菱形会系海猫一家の若頭、中野仁義さまの愛人であるあたしに見つかるとはツイてねぇなぁ…くくくっ」
こうして必死に走れることの、走る理由があることの誇らしさだけが今の学を支えていた。
「痛ってぇなぁ…このクソガキがっ…!」
「ごっ、ごめんなさい…」
その頃。啓子は気弱そうな二人の熟女を従えた十代後半と思われる少女に胸ぐらを掴まれ、スナックの外壁に押しつけられていた。その刃物のような三白眼と上下揃いの白ジャージという出で立ちは、それだけで充分に啓子を威圧した。
「テメェ、見ねえ顔だけどよぉ…誰に断ってここに立ってんだ?あぁっ!」
「いえ、あの…ただ、散歩を…」
「こんな時間に荷物持ってお散歩だとぉ?ここがどんな場所か分かってねぇとは言わせねぇぞ?どうせ人が居ねぇ時間帯に客取ろうとしてたんだろ?このクソ女っ!」
おそらく彼女たちはこの場所を拠点とする立ちんぼであり、リーダー格の少女はこの港町の地回りと深い関係にあるのではないか…と啓子は察した。こんな場所へ足を伸ばしてしまったことを早くも後悔した。
「抗争とお上の取り締まりでただでさえ客減ってんのによぉ?よそ者にまでちょっかい出されるとはウチも舐められたもんだなぁ…何とか言えやぁっ!」
巻き舌で恫喝する輩の舌の先端と中央部には、アルファベットのJとNを形どったシルバーのピアスが刺さっていた。また、前髪を短く切り揃えたロングの茶髪が似合うかなりの美形ではあったが、生き様のせいかその美貌は左右不均衡に歪んでいた。
「私、ただの旅行者で…んぐぅっ!」
弁解するなり鼻っ柱を拳で打たれて啓子はその場に崩れ落ちる。
さらにもう一発、左目の下あたりをクロックスのサンダルで蹴り上げられる。スナックの外壁と地面に飛び散る鼻血が朝日に照らされ、付き従う二人の熟女は咄嗟に顔を背けた。
傘のような細身で花柄を散らした黒のワンピースを着た派手な顔立ちの熟女と、豊満すぎる肉体をミニスカートとトップスで縛り上げている童顔の熟女は、それぞれ造形は整っているもののその顔は生活苦にすすけ、三十代とも四十代とも五十代ともつかぬ年齢不詳っぷりだった。
「テメェっ、花丸会系の回しモンかぁ?それともただのフリーのxxxxか?いずれにしても菱形会系海猫一家の若頭、中野仁義さまの愛人であるあたしに見つかるとはツイてねぇなぁ…くくくっ」

