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正義と道徳のアクメ
第5章 女上司の性器からは畳や襖のような風情ある芳香が立ちのぼる!
 こうも日本中を騒がせているんだ。人目につかぬ田舎町か、逆に人の多さが隠れ蓑になる大都会や観光地へ向かうだろう。と美鈴はヤマを張っていた。
「えっ…?」
 まとめサイトに更新された新しい書き込みが目に入り、美鈴はスマホを手に取る。

569:名無しガン100万ボルト 20xx/02/2x(水)13:07
ID:*******
犯人のスタンガンには不気味な鳩の刻印があったらしいけど、北朝鮮製とかか?

(は、鳩の刻印のスタンガンって…もしかして…まさか…あいつっ…!)
 泣き喚いて許しを請う幼少期の記憶がこの日の空のような色合いでフラッシュバックし、ズクン…と美鈴の背中が疼く。
 続けざまに、まとめサイトの書き込みが自動更新される。

570:名無しガン100万ボルト 20xx/02/2x(水)13:10
ID:*******
九州中部の温泉郷で目撃情報あるってよ

(九州の温泉郷ですって?間違いない…やっぱりあいつも…)
 美鈴は日本全図の現在地から九州の温泉郷までのルートを、透明な爪先で掻いた。
 自分の元部下が犯罪者になるなんてとてもじゃないが許されない。人生の汚点どころの騒ぎではない。場合によっては───と覚悟を決めた。
「あの、すみません!」
 美鈴は車両に入ってきた男性乗務員にチケットを見せて行き先の変更を申し出た。男性乗務員はハっと目を剥くとたちまち頬を赤らめ、落ち着かぬ様子で手先を震わせながら行き先変更の処理を行った。
 その様子に美鈴は音もなく舌打ちを飛ばす。
(これだから男ってやつは…)


 その日の午後十時すぎ。学と啓子は六畳ほどの薄暗い和室で向き合って粛々と質素な食事を取っていた。
 車中泊が続いて疲れがピークに達していたため、学は盗難車で九州北部の繁華街のラブホテルに泊まるつもりでいたが、道中に温泉郷の看板を見つけた啓子が「温泉に行ったことがないから行きたい」と言い出した。
 だが、その温泉郷は学の家族が狂信していた宗教団体『前進の村』の道場が存在するなど、彼にとっていわくつきの場所だと説明したものの啓子は譲らず、渋々向かうこととなった。
 各地で騒動を起こした自分たちが防犯カメラの多い温泉郷の中をウロウロ宿探しする訳にもいかず、学は致し方なく苦々しい思い出の詰まった『前進の村』の道場へ直行した。
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