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正義と道徳のアクメ
第7章 これだけ顔を寄せ合って唇が触れなかったことがあっただろうか!

「そりゃそうよぉ!近ごろ買い出し行くたびにあのポスター見かけるし、何たってその頬の傷は目立つしねー」
学は右頬へ触れんと持ち上げた腕をそのまま、腰元へダランと下ろした。
「川上さんご夫妻は警察にも顔が利く、ココは治外法権だと思っていい。彼女…啓子さんは君をココへ置いて行きたいと言っているが、そうなると彼女のことを警察に通報しなくてはならない義務が生じるが…いいのか?」
ベッドの周囲に立つ男女たちの視線が、ベネチアンマスク越しながらどこか身内を慮るような暖かさを帯びる。
「ね、そういう訳だから一緒に暮らそっ?啓子さんも一緒にさぁ…」
「そうよぉ…ココの子になりなさいなボクちゃ…きゃぁんっ!」
学は股ぐらをくどくど舐め回してくる川上夫人を振り払って部屋を飛び出そうとするが、
「これなら、『龍の間』に戻っても無いわよ」
声に振り返ると学のバッグを足元に置いた五月の手に道義の雷が握られていた。
「ともかく、最低限の義務は果たして貰おうか」
「んふぅっ…可愛いそうな僕ちゃん…悩んでいるのねぇ…?」
川上夫人はめげずに学の脚へしがみつき、固く締まった臀部に桜色のネイルを押し込んで肛門をつついてくる。
「あぁぁっ…!やぁっ…んぅっ!あうぅっ…」
目の前には掘削を続けられた挙げ句、架空の父親に指を伸ばしかけているパートナーの痴態がある。
「そろそろパパに見せてごらん、啓子のありのままの姿を…素直に「気持ちイイ」って声を上げてごらぁん?」
「イっ…あぁっ…!嫌ぁ…ううぅ…」
こんな悪趣味なグループホームに俺をひとり置き去りにしようとしてたのか…と、啓子に棄てられたと感じた学は自身のあまりに幼稚な心持ちに困惑した。その感情は幼少期に、精神が壊れぬよう心の屋根裏へ投げ込んだ筈の感情だったからだ。
そんな痛みを伴う郷愁を塗り潰すように、石油製品くさい川上夫人の舌が唇をこじ開けんと入り込んでくる。
「学さん、夫人を悦ばせてあげて。それが最良でなおかつ唯一の選択だってことを受け入れてよ…」
五月が耳元で熱く囁くが学はそっぽを向き、遠くへゆきかけている啓子にいじけた視線をぶつけていた。
「お、俺を置いてかないでくれよ…なぁ…何考えてんだよ…」
「ママが慰めてあげるからこっち向いてぇ?可哀想な僕ちゃんっ…」
学は右頬へ触れんと持ち上げた腕をそのまま、腰元へダランと下ろした。
「川上さんご夫妻は警察にも顔が利く、ココは治外法権だと思っていい。彼女…啓子さんは君をココへ置いて行きたいと言っているが、そうなると彼女のことを警察に通報しなくてはならない義務が生じるが…いいのか?」
ベッドの周囲に立つ男女たちの視線が、ベネチアンマスク越しながらどこか身内を慮るような暖かさを帯びる。
「ね、そういう訳だから一緒に暮らそっ?啓子さんも一緒にさぁ…」
「そうよぉ…ココの子になりなさいなボクちゃ…きゃぁんっ!」
学は股ぐらをくどくど舐め回してくる川上夫人を振り払って部屋を飛び出そうとするが、
「これなら、『龍の間』に戻っても無いわよ」
声に振り返ると学のバッグを足元に置いた五月の手に道義の雷が握られていた。
「ともかく、最低限の義務は果たして貰おうか」
「んふぅっ…可愛いそうな僕ちゃん…悩んでいるのねぇ…?」
川上夫人はめげずに学の脚へしがみつき、固く締まった臀部に桜色のネイルを押し込んで肛門をつついてくる。
「あぁぁっ…!やぁっ…んぅっ!あうぅっ…」
目の前には掘削を続けられた挙げ句、架空の父親に指を伸ばしかけているパートナーの痴態がある。
「そろそろパパに見せてごらん、啓子のありのままの姿を…素直に「気持ちイイ」って声を上げてごらぁん?」
「イっ…あぁっ…!嫌ぁ…ううぅ…」
こんな悪趣味なグループホームに俺をひとり置き去りにしようとしてたのか…と、啓子に棄てられたと感じた学は自身のあまりに幼稚な心持ちに困惑した。その感情は幼少期に、精神が壊れぬよう心の屋根裏へ投げ込んだ筈の感情だったからだ。
そんな痛みを伴う郷愁を塗り潰すように、石油製品くさい川上夫人の舌が唇をこじ開けんと入り込んでくる。
「学さん、夫人を悦ばせてあげて。それが最良でなおかつ唯一の選択だってことを受け入れてよ…」
五月が耳元で熱く囁くが学はそっぽを向き、遠くへゆきかけている啓子にいじけた視線をぶつけていた。
「お、俺を置いてかないでくれよ…なぁ…何考えてんだよ…」
「ママが慰めてあげるからこっち向いてぇ?可哀想な僕ちゃんっ…」

