この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
騎士団長は恋に溺れてはいけない──それでも君を抱きしめた夜
第1章 この想いは、ただの憧れ

震えていたのは、俺の手のひらも、同じだった。
(弟子だ。俺は団長だ)
自らにそう言い聞かせながら、胸の奥に疼いた何かが、剣ではどうにも斬り捨てられそうにないと悟っていた。
そして俺には、アリアという恋人がいた。
この国の第3皇女。聡明で、誰より誇り高く、誰にも媚びない。
だが──
「アリア。」
俺がその名を呼ぶときだけ、彼女は女の表情を見せる。
寝台の上、すでに絹のドレスは肩から滑り落ちていた。
白磁のような肌が、月明かりに照らされる。
その目が俺を見据え、囁くように誘う。
「リュカ……来て……」
その声に、逆らえたことは一度もなかった。
ただ、手を伸ばせばそこにある温もり。
熱に包まれたいのは、彼女のほうかもしれないのに──
アリアの腰を抱き、脚を開いた体にそっと入り込む。
(弟子だ。俺は団長だ)
自らにそう言い聞かせながら、胸の奥に疼いた何かが、剣ではどうにも斬り捨てられそうにないと悟っていた。
そして俺には、アリアという恋人がいた。
この国の第3皇女。聡明で、誰より誇り高く、誰にも媚びない。
だが──
「アリア。」
俺がその名を呼ぶときだけ、彼女は女の表情を見せる。
寝台の上、すでに絹のドレスは肩から滑り落ちていた。
白磁のような肌が、月明かりに照らされる。
その目が俺を見据え、囁くように誘う。
「リュカ……来て……」
その声に、逆らえたことは一度もなかった。
ただ、手を伸ばせばそこにある温もり。
熱に包まれたいのは、彼女のほうかもしれないのに──
アリアの腰を抱き、脚を開いた体にそっと入り込む。

