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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第1章 痴漢されて
「こちらこそ。美しい女性との心弾むひとときに感謝です」

齋藤はオリザに返しました。齋藤もあの後、大学で講義を受けながら、オリザを思い出していました。

イイ女だ。周囲を見回しました。周囲には数人の女子大学生。比べ物にならない。溜息。

講義が終わり、移動していると、勝手に彼女気取りの佐藤咲良が駆け寄って来て、

「気鬱げね。そういう表情、似合わないわよ」

と、ケラケラ笑いました。悪い女じゃないが、魅力に欠ける。特に、この笑い声。品がない。さらに溜息。

「ランチ。行こう!」

と、齋藤の手を握って引っ張る咲良。こういうベタベタしたところも齋藤は苦手。あと、周囲の目を気にしない、相手の様子にも目配りできない、自分の想いが全てという咲良。それが齋藤を苛立たせました。

今は、そんな気分じゃない。そういうべきか、齋藤は迷いました。

佐藤咲良。所謂、アイドル顔。同世代の男子からモテるらしい。齋藤にとっては単なる付き纏いの彼女気取りの痛いヤツでも、ツレの男子は羨んでいました。わからないでもないが、俺のタイプじゃない。

齋藤にはわかっていました。咲良の気の強さ、鼻っ柱の強いところがあることを。俺は、そういう女は、タイプじゃない。

こういう女を見ると、今日のオリザさんは、俺の意中の人だ。齋藤は確信できました。咲良とランチを食べていても、頭の中は、今朝のオリザとの一問一答。会話を思い出し、あの密着の感触を思い出し、笑みがこぼれそうになると、咲良を見て、不自然さを払拭しました。そんな齋藤を見て、自分を見て笑みを浮かべてくれていると勘違いする咲良。

テンション高めの咲良に内心、溜息を吐きながらも話を齋藤は合わせていました。

午後の講義も、頭の中は、オリザ、オリザだった齋藤。買い物をして帰宅すると、ちょうど7時。

スマートフォンでSNSを確認すると、メッセージが。ずっと頭の中にあったメッセージを即座に送り返しました。

「人が多くて、疲れていませんか。大学の講義に支障はありませんでしたか」

と、オリザがメッセージを送りました。それを、齋藤は読みながら、

「大丈夫です。若いですから。それより、今日は、守り切れなくて申し訳ございません」

と、メッセージを入力して返信しました。
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