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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第7章 欲求不満の再来
気儘で好き勝手してきた夫。だけど、嫌いになれないのは、いろいろな要素があるだろうけど、こういうところかもしれない。『俺を捨てないでくれ』とか、カッコ悪いとも思わず口にするところ。そして、すがる視線。この人には私が必要なのだと確認したように思ってしまうところ。

ダイニングテーブルの椅子に座ってスマートフォンを操作して、やり取りをしている夫。仕事の指示は社員たちと作っているグループLINEで完結することが多い。以前は、毎日、出社していたがコロナ以降、在宅勤務が増えたと聞いていたが、その時の在宅は此処ではなかった。

「今日はありがとう」

あえて目的語を省いて話す夫に、オリザは頷いた。

「我慢できなかった。ゴメン」

夫がオリザを見て頭を下げた。そう、こういう素直なところ、謝れるところ。それが夫の魅力。世間の男は、これができない。飾る、謝らない、強気、誤魔化すのが常套手段。オリザはそういう男が嫌い。そういう意味でもオリザの志向に夫は合っていた。

「いいわよ。また、して欲しかったら言って」

オリザは夫を見て微笑んだ。年上だけど、やんちゃ坊主のようなところがある夫がオリザは憎めないし、好きだった。

とはいえ、この性的欲求不満を解消するには夫には頼れないことは明白。夫はそれもわかって、私に浮気を勧めている。世間の男なら、そんなことは認めないはず。男のプライド。つまらない男ほどそこにこだわる。夫はそういうつまらない男ではないことにオリザは満足していた。

ただ、現実に、そういうことに至ったら自分の心をコントロールできる自信はなかった。齋藤のことを思い出しても、危険だった。最後は、咲良の存在を理由に自分と齋藤を納得させて別れたが、次もそんなに上手くコントロールできるとは限らないとオリザは思った。

でも、性的欲求を満たしたいという気持ちは萎えそうになかった。どうすればいいの?夫と食事を終えて、片付けをしながら、夫とベッドで寝ても、夫の寝息を聞きながら、どうすればいい?自問自答が続いた。

ふと、思い出したのは、齋藤とのエッチの日のこと。なぜ、齋藤とエッチをする気になったのか。それは、あの痴漢たち。そして、あの時の動画を撮ったと脅してきたSNSのアカウントのことを思い出した。
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