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第1章 痴漢されて

他にも痴漢モノのエロ動画を見ていると、『痴漢待ち』という言葉も。最初は嫌だった痴漢にハマっていく女性のエロ動画。乳首を愛撫され過ぎて、乳首を愛撫されるだけでイク女性のエロ動画。オリザは痴漢モノと言ってもいろいろな展開があることを知った。

所謂、『大人の玩具』を使うシーンもあった。音がするし、リアリティがないと思う一方で、日中に電車に乗っているときに、電車内に響くモーター音などを思い出すと、意外に不可能でもないのかもと思うこともあった。

あと、多人数の痴漢に囲まれるというシチュエーションの痴漢モノもあった。

そんなときに、オリザが見つけたのは、エロ動画ではなく、官能小説のサイト。

そのサイトにあった痴漢モノの官能小説。インターネット上の痴漢募集サイトのBBSに欲求不満の人妻が、痴漢をされたいと書き込むというシナリオ。

実際にインターネット上には、その手のサイトが。それに、出会い系アプリを使う方法などもあることがインターネット上に書かれていて、さすがに、出会い系アプリをスマートフォンにダウンロードして使うと、夫にバレる可能性もあり、何かあったときもマズいと判断したオリザは、匿名で使用できるSNSに目を付けた。

一応、出会い目的の書き込み禁止で、違法行為を誘うような書き込みも禁止と注意書きがあり、運営が見つけると削除し、アカウントをロックすると記載されていた。

いろいろ書き込みがある中で、痴漢について書かれているところを見つけた。

女性たちが自慢げに痴漢に遭うと嘆いていて、男性たちが慰めている感じ。オリザには、それが白々しかった。その女性たちが痴漢に遭いたくなくてあったのなら、忌まわしいと思うはずだし、わざわざ思い出して書き込むようなことはしない。それに慰めている男性たちも、本当に痴漢を憎んでいるとは思えなかった。明らか興味本位で女性とやり取りを楽しんでいる感じだったから。

そこにオリザが

「世の中にはそんなに痴漢が多いのですね。怖いですね。でも、ここに書き込まれている女性の皆様は魅力的だから痴漢に遭うのかもしれませんね。わたしなんか、女性専用車両に乗る必要もないくらい痴漢に遭いません。〇〇線って書き込みでも痴漢が多いみたいなのに」

と、書き込んだ。