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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第1章 痴漢されて
痴漢の二人の男の指が、膣口からと肛門から侵入してきて、オリザの下腹部で互いの存在を確かめ合うように蠢く。その刺激が、オリザを貫く。目を開けても、目の前には女が持つスマートフォン。そこに映し出される自身の陰部。それを見るくらいならと、オリザは目を瞑った。視覚からの刺激を遮断したかった。

齋藤には、それが不自然に思えた。次の駅で降りる。顔色が真っ赤で暑そうに見えた。そして、目を瞑った。逆上せて、意識が朦朧としているのではないかと齋藤は思った。

しかし、オリザは立っていた。意識朦朧なら、いくらラッシュアワーの満員電車でも、倒れるか、凭れ掛かるはず。自分の足で立っているように見えた。どちらにしても、あと一分もない。

車内アナウンスで、降りる◎◎駅の案内が流れた。それはオリザにも聞こえた。これで、終わり。そう思った。痴漢グループも諦めるだろう。

創志も篠塚、崎浜、隅田、志穂も、あと数十秒に賭ける感じで、動いた。

膣内を掻きまわす指。直腸内で蠢く指。乳首を捻り引っ張る指。陰核を摘まみ捻り引っ張る指。どれもが力強く、オリザを刺激した。

オリザは耐えた。あと数十秒。もう、20秒も残っていない。電車が減速していた。ホームのアナウンスも聞こえた。構内に入った。

男たちの手が服の中から消えていった。そして、最後にショーツとパンティストッキングを上げて、捲り上げたスカートの裾とコートの裾も元に戻して、停車した車両の扉が開くと、オリザも前にいた女も、男も、後ろにいた男たちも、一緒にホームに吐き出された。

男たちも、あの女も、慌ただしくエスカレーター、階段に別れて、姿を消した。唖然とするオリザに齋藤が、

「大丈夫でしたか?気分が悪そうに見えたけど」

と、心配そうに駆け寄ってきた。思わず、

「大丈夫」

と、オリザは言いながら、齋藤にしがみついた。齋藤は慌てた。駅のホーム。朝のラッシュアワー。さすがに、人目もあるし、三十路の女と大学生らしい自分が抱き合うのは、拙い。人妻と抱き合う場所ではない。咄嗟に、齋藤は、気分が悪くなった乗客を介抱している風に演じた。

「本当に大丈夫ですか?」

と、視線を自分たちに送ると通行人に聞こえるように言った。通行人は、どうした?という顔で通り過ぎていく。みんな時間との闘いがある。誰も立ち止まらない。齋藤はオリザを抱えてエレベーターに向かった。
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