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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第2章 初めての浮気
齋藤は悩んでいるようにオリザには見えた。

と同時に、思った。彼女気取りというけど、それは、齋藤が拒否しないから、そうなったのではないかということ。齋藤は真面目かもしれないけど、意外に狡いところがあるのではないかと、思った。

要するに、彼女気取りと言いながら、拒否しないということは、キープしているようなもの。彼女気取りを許しながら、自分は他の女性を求めているのだとしたら、それは二股。

だとしたら、真剣そうに見えても、

「ね。彼女気取りとか言っていたけど、齋藤くんにとって、その子はどういう存在なの?」

と、オリザが聞くと、

「咲良は、1年生の語学が一緒だったから。あれからずっと傍にいるけど。告白でもされたら断るんだけど、なし崩し的に彼女って感じで振舞っているから困っている」

と、両手を広げて、お手上げのポーズをした。

「はっきり言ったら?迷惑だって」

と、オリザが言うと、齋藤は驚いて、オリザの顔を見た。

「だって、迷惑なんでしょ?」

と、重ねてオリザが聞くと、困惑した表情の齋藤が、

「それは」

と、説明しかけて、止まった。なんと言えばいいのか齋藤が考えていた。

「斎藤くんって狡いのね。彼女気取りだとか言いながら、結局、キープしているようなものじゃない。その子の立場からしたら、ハッキリしない男に引き摺られているだけ。あなたに一縷の望みをかけて、ずっと近くにいるのに、何も反応しない。焦らされているようなもの。迷惑なら迷惑って言ってあげた方が、その子も踏ん切りがつくわ。それをしないのは、齋藤くんが満更嫌でもないし、連れていたら連れていたで楽しいとか、羨ましがられるとか、あるからじゃないの?」

オリザが言い終わるまで齋藤は黙って聞いていて、

「そうかもしれないですね」

と、素直に認めた。咲良は、大学内でも、可愛いと言われていて、本人もそれを自覚していて、自信過剰なところが、鼻につくという感じがあって、好きになれないでいた。

ただ、彼女という立ち位置に咲良がいることで、羨ましがられたり、モテ男の立ち位置を確保できたり、アメリカンフットボールの部活でも持て囃されたり、それが心地良かったというのは、間違いなくあった。指摘されるまで、真剣に考えたことはなかったが、言われてみれば、その通りだと認めるしかなかった。
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