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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第2章 初めての浮気
「じゃあ、夫にそれも伝えるわ」

オリザはすぐにメッセージを打って送信すると、齋藤を見つめた。齋藤が頷いて、

「今から?」

と、オリザの顔を見つめ返した。頷き返すオリザ。

「ホテルで?」

と、さらに聞く齋藤に、

「うちに来て。夫が連れ込んでもいいって言っていたから」

と、答えるオリザ。齋藤が頷いて、

「織姫(オリザのHN)さん。本当の名前を教えてください」

と、言うと、

「野宮、野宮オリザ。いいえ、夫の名字で呼ばれるのも、ちょっと抵抗があるわね。旧姓の芳野で、芳野オリザって呼んで」

と、オリザは恥ずかしそうに答えた。

「オリザ。芳野オリザって言うんですね。オリザって、『稲』の学名ですよね」

と、話す齋藤に、頷くオリザ。

「カッコいい名前ですね。如何にも日本って感じの意味なのに、ラテン語ですよね」

そう言って、オリザの手を握った齋藤。

「じゃあ、行きましょう」

オリザが言うと、頷いて、齋藤は立ち上がった。オリザも立ち上がり、空になったカップをカウンターに返すと、店を出た。22歳の齋藤誠也と、32歳のオリザ。傍目には、オリザは20歳代半ばくらいにしか見えなかったから、姉と弟にも見えなくもなかったが、漂う雰囲気は妖しいものがあった。

反対のホームに立つ2人。電車に乗る。都心方向とは反対の方向。ただ、時間が経っただけに、都心から営業などで郊外を目指すサラリーマンが多かった。大学生と人妻のカップル。怪訝な顔で見る男性もいた。オリザが見回した範囲には、あの痴漢グループはいなかった。

▶▶駅に着くと2人は降りた。駅は閑散としていて、構内アナウンスだけが響いていた。改札を出て、オリザの家へ向かう2人。

駅前の大型モールを抜け、分譲マンション群の間を通り抜け、新興住宅地へ。階段を上る。丘の上の住宅地。植栽、シンボルツリー、街路樹が植えられ、緑ある街並み。とはいえ、新興住宅地。まだまだ、小さな樹木。これから大きく成長していくのだろう。

その街並みを少し歩くと、南東の角。

「NOMIYA」という切り文字の表札があった。カードをかざすと、玄関門扉が開いて、アプローチへ2人を誘う。玄関の前に立つと、玄関ドアにも、同じカードをかざす。そちらも解錠されて、カシャッという音がすると、オリザがドアを引っ張った。
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