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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第3章 第二ラウンド
「オリザさんって、感じていました?」

と、齋藤が聞いた。あまりにもオリザが冷静だったために、不安になったのだ。潮を噴いていた状況からすると、感じていないわけはないのだが、あまりにも冷静な指示だった。

「まあ」

オリザが曖昧に答えた。不安が顔に出る斎藤。

「オリザさんって、冷静ですよね」

言葉の勢いが明らか、齋藤の心情を反映していて、小さな声で、聞き取りにくい。

「齋藤くんが、細かなことを気にするから、醒めたわ」

オリザが笑った。実際、そういう部分もあった。齋藤が慌てた理由は、オリザにもわかっていた。本革レザーのシート表皮。高級品だと思ったのだろう。実際、オリザは価値はわからない。イタリアからの直輸入だということくらいは知っていたが。

ただ、夫は、調度品に惜しみなく金をかけるが、それがどうなったということで慌てる人ではなかった。というより、そんなものがあったかどうか、覚えていない。そんな人だった。

そう、オリザと言う正妻ですら、覚えていないことはないにしても、それがどうなっても慌てる人ではない。だから、齋藤とのことでも容易に容認した。包容力があるとか、そういうレベルではなく、基本、何事にも無頓着。そう、妻に対しても、妻の貞操に関しても。そして、自分自身の下半身に対しても。

生真面目な齋藤には、明らか高級品の本革レザーが汚れるということで頭がいっぱいだったのだが、オリザには、それが、ある意味、新鮮だったが、その反面、自分や夫の無頓着さに気が付かされて、不倫というか、浮気というか、そういうことへの罪悪感が、オリザの頭をよぎって冷静になってしまった。

さすがに、それを説明するわけにもいかず、

「気にしなくていいのよ。こんな汚れくらい」

と、気まずい感じで立っている齋藤に伝えた。

「で、でも。いいのですか?旦那さんに怒られませんか?」

と、心配する齋藤に、

「気にするような人ではないから」

と、オリザが答えると齋藤は驚いた顔で、

「そうなのですね」

と、答えて、なぜか、意気消沈していた。オリザには、せっかく、盛り上がっていたのに、止めてしまったことと、これから、どうすればいいのか、途方に暮れているように見えた。
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