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欲求不満人妻・淫らに犯されて快楽堕ち。オリザ32歳の痴戯痴態
第1章 痴漢されて
確かにガードをしてもらうなら、これくらいだと安心という体形。それに、横にいるだけで目立つ立ち姿。そして、風貌。日焼けしていて真っ黒な上に、スーツ姿でもハッキリとわかる筋肉。

「電車に乗るときは、最後に乗りましょう。そうすれば、僕が他の乗客との壁になります。そして、後ろは扉ですから、絶対に大丈夫です」

と、齋藤は話した。確かにそうだけど、それは、齋藤が安全な人であった場合。齋藤が痴漢をしようと思えば、他の乗客と隔てられたオリザに逃げ場はない。要するに、「俺を信用しろ」ということを言っているに等しい。オリザは齋藤の話をそう聞き取った。

この男に痴漢されるかもしれない。それは疑念とともに期待でもあった。

「わかりました。お願いするわ」

と、オリザが答えると、破顔した齋藤。

「信頼してください。期待に応えますよ」

と、言ったと同時に構内アナウンスが流れ、車両の到着を告げた。

6人ほどが並んでいる後ろについたオリザと齋藤。扉が開くと、2人が降りて、オリザと齋藤を含めた8人が乗り込む。すでに十分に混んでいるが、これは序の口。それはオリザも知っているし、齋藤にとっては毎朝のこと。

「扉が閉まります。ご注意ください」

と、車内アナウンスが流れ、扉が閉まり、車両が動き始めた。次の駅から暫くは反対側の扉が開く。オリザの背中に当たっている扉は開かない。

一駅ごとに乗客が増える。齋藤はビクともしない。オリザとの間に拳一つ分くらいの距離を保ち、密着することもない。

「いつもそんな装いなのですか?」

と、オリザに話しかける齋藤。

「ええ。そうよ」

それほど奇抜な服ではない。11月下旬の装いとしては普通。ホワイト系のニットのワンピース。その上からベージュのキルティングコート。

「ミセスの装いという感じで、落ち着いた色彩で、お上品ですね」

齋藤がオリザの服装を褒めた。地味に抑えているのは事実。落ち着いた色彩、上品は間違ってはいない。『NOLLEY'S』というブランド。国内ブランドで、30歳代から40歳代が支持しているブランド。オリザも気に入って着ている。

母親に買ってもらった海外ブランドの服は、目立つ。大学時代にトレードマークのようになっていたこともあって、就職後は死蔵していた。
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