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裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

私は声を漏らす。痛みと熱が混ざり、身体の奥で渦を巻く。
けれど、そのすべてが“カイル”であることに、心が震えた。
それが芝居だったとしても。
それでも私は——
今、この人に抱かれている。
それだけが、救いだった。
「セリーヌっ!」
熱を帯びた声が私の名を呼ぶ。
その瞬間、胸の奥が震えた。
「……ああっ!」
カイルの身体が震え、そして——
熱が抜ける感覚とともに、私の腹の上に温もりが広がった。
私ははっと目を開けた。
カイルが、私を傷つけないように、妊娠しないように——
「……カイル……」
彼はそのまま、私を優しく抱きしめた。
この寒い塔の中で、心が温まる唯一の場所。
私は、腕の中でそっと目を閉じた。
けれど、そのすべてが“カイル”であることに、心が震えた。
それが芝居だったとしても。
それでも私は——
今、この人に抱かれている。
それだけが、救いだった。
「セリーヌっ!」
熱を帯びた声が私の名を呼ぶ。
その瞬間、胸の奥が震えた。
「……ああっ!」
カイルの身体が震え、そして——
熱が抜ける感覚とともに、私の腹の上に温もりが広がった。
私ははっと目を開けた。
カイルが、私を傷つけないように、妊娠しないように——
「……カイル……」
彼はそのまま、私を優しく抱きしめた。
この寒い塔の中で、心が温まる唯一の場所。
私は、腕の中でそっと目を閉じた。

