この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

「っ……!」
痛みはまだある。けれど、それ以上に、彼の体温が嬉しかった。
私を守るために、こんなにも心を砕いてくれる人がいる。
その事実が、何よりも私を震わせた。
そして、カイルの声が響く。
「……ああっ! 犯されてるっ!」
私に抱きつくようにしながら、カイルが叫ぶ。
「セリーヌ! これでお前は俺の女だ!」
その言葉に、私は心の中で叫んだ。
——違う。
犯されてなんかいない。
私は、望んで“カイルの女”になりたいの。
カイルの女でいられるなら、すべてを捧げたい。
「ほら、孕め!」
ヴァルドの興奮した声が遠くに聞こえたその時——
カイルの身体が小さく震え、そしてそっと——
私の中から、熱を引き抜いた。
痛みはまだある。けれど、それ以上に、彼の体温が嬉しかった。
私を守るために、こんなにも心を砕いてくれる人がいる。
その事実が、何よりも私を震わせた。
そして、カイルの声が響く。
「……ああっ! 犯されてるっ!」
私に抱きつくようにしながら、カイルが叫ぶ。
「セリーヌ! これでお前は俺の女だ!」
その言葉に、私は心の中で叫んだ。
——違う。
犯されてなんかいない。
私は、望んで“カイルの女”になりたいの。
カイルの女でいられるなら、すべてを捧げたい。
「ほら、孕め!」
ヴァルドの興奮した声が遠くに聞こえたその時——
カイルの身体が小さく震え、そしてそっと——
私の中から、熱を引き抜いた。

