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裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

「う……うぅっ……皇女殿下……!」
「もう、“皇女殿下”なんて呼ばないで」
私は微笑み、彼の頬に触れる。
「名前で呼んで。私は……ただの女、あなたの女になりたいの」
その瞬間、カイルは苦しげに息を吐き、
そして、かすれた声で言った。
「……セリーヌ。俺の、愛おしい人……」
その言葉が、胸の奥に落ちて、熱く広がる。
「ああっ……カイル!」
私は両手で彼の手を握ったまま、身体を彼に重ねる。
彼の中にある愛を、全部感じたくて——
自分の奥深くまで届くように、何度も激しく、求めた。
「セリーヌ……あなたの愛が……迫ってくる……」
カイルの声が震える。
「もう、止まらない……」
「もう、“皇女殿下”なんて呼ばないで」
私は微笑み、彼の頬に触れる。
「名前で呼んで。私は……ただの女、あなたの女になりたいの」
その瞬間、カイルは苦しげに息を吐き、
そして、かすれた声で言った。
「……セリーヌ。俺の、愛おしい人……」
その言葉が、胸の奥に落ちて、熱く広がる。
「ああっ……カイル!」
私は両手で彼の手を握ったまま、身体を彼に重ねる。
彼の中にある愛を、全部感じたくて——
自分の奥深くまで届くように、何度も激しく、求めた。
「セリーヌ……あなたの愛が……迫ってくる……」
カイルの声が震える。
「もう、止まらない……」

