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裏切りの騎士は、愛で私を救う
第1章 塔の上

ゾッとするような嘲笑とともに、ヴァルドが振り返る。
その瞬間——
「待ってっ!」
私は反射的に、カイルの腕を掴んでいた。
「セリーヌ……」
その瞳の中で、カイルが私を見つめる。迷いと痛み、そして——深い愛。
「私を犯せ、カイル」
その言葉は、塔の冷たい石壁を震わせるほどに静かで、決然としていた。
「……皇女殿下!」
カイルの顔が苦悶に歪む。
それでも私は微笑んだ。
誇り高く、気高く、王族として。
「大丈夫だ。おまえなら、私は……捧げられる」
「なんだ、なんだ?」
ヴァルドが高らかに笑う。
「まさかとは思っていたが——おまえら、両想いなのか? くくっ、つまらんな」
その目が嗜虐に染まる。
その瞬間——
「待ってっ!」
私は反射的に、カイルの腕を掴んでいた。
「セリーヌ……」
その瞳の中で、カイルが私を見つめる。迷いと痛み、そして——深い愛。
「私を犯せ、カイル」
その言葉は、塔の冷たい石壁を震わせるほどに静かで、決然としていた。
「……皇女殿下!」
カイルの顔が苦悶に歪む。
それでも私は微笑んだ。
誇り高く、気高く、王族として。
「大丈夫だ。おまえなら、私は……捧げられる」
「なんだ、なんだ?」
ヴァルドが高らかに笑う。
「まさかとは思っていたが——おまえら、両想いなのか? くくっ、つまらんな」
その目が嗜虐に染まる。

