この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
冒険者とエルフが織りなす、野性的で官能的な物語。
第1章 深き森の誓約
ついに、カイランが彼女の懐に飛び込み、弓を叩き落とした。もつれ合うようにして二人は苔むした地面に倒れ込む。カイランは彼女の上に乗り、その細い手首を押さえつけた。エリアーナは抵抗し、彼の腕に爪を立て、その肌を裂いた。
「…殺せ」エリアーナは喘ぎながら、挑戦的にカイランを睨みつけた。
だが、カイランは剣を振り上げなかった。汗と血の匂いが混じり合う中、彼の目に宿っていたのは勝利の光ではなく、もっと暗く、熱い衝動だった。理性は引き裂かれ、本能が支配する。
彼はエリアーナの唇を、奪うように塞いだ。それは口づけというより、互いの生命を喰らい合うような行為だった。抵抗はすぐに弱まり、代わりに熱い吐息が漏れる。服は引き裂かれ、森の冷たい空気が二人の熱を帯びた肌を撫でた。
それはもはや戦いではなかった。憎しみと欲望が溶け合った、極めて野性的な交わりだった。噛みつき、爪を立て、互いの体に己の存在を刻みつける。森の木々が、月が、そして古代の精霊たちだけが、その獣のような結合の証人だった。
夜が明け、朝霧が森を包む頃、二人は静かに体を離した。言葉はなかった。互いの体には新たな傷跡と、昨夜の激しさを物語る痕跡だけが残されていた。
カイランは黙って立ち上がり、「月光の涙」を一輪だけ摘み取った。エリアーナはそれを止めなかった。
森を去るカイランの背中を、エリアーナは静かに見送っていた。二人の間に生まれたのは、愛でも恋でもない。だが、それはどんな誓約よりも強い、血と魂で結ばれた野性的な絆だった。
森は再び静寂を取り戻したが、その空気は以前とは決定的に異なっていた。最も原始的な行為によって結ばれた、冒険者とエルフの物語の始まりを、森だけが知っていた。
/10ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ