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冒険者とエルフが織りなす、野性的で官能的な物語。
第2章 再び、深き森へ
エリアーナは必死に抵抗した。爪を立て、歯を食いしばり、カイランを突き放そうともがく。しかし、欲望に駆られた冒険者の圧倒的な力の前では、その抵抗はあまりにも虚しかった。力尽きた彼女の手首が、再び苔むした大地に押さえつけられる。
そこから先は、言葉で表せるような行為ではなかった。それは支配と服従、痛みと快楽が渾然一体となった、暴力的な儀式だった。エリアーナの必死の抵抗は、やがて喘ぎに変わり、その体はカイランの与える激しい衝動に、抗うことを諦めて震えるしかなかった。森は息を殺し、ただ二人の獣が繰り広げる、生命の最も原始的な行為を見守っていた。
夜が明ける。
カイランは無言で体を起こした。彼の背後には、ぐったりと大地に横たわるエリアーナの姿があった。その体は昨夜の激しさを物語るように痕を残し、疲労困憊しているのは明らかだった。だが、その唇はわずかに開き、閉じられた瞼の下の瞳が隠すその表情は、苦痛ではなく、全てを出し尽くした後の、燃え尽きるような恍惚を浮かべていた。
カイランは一瞥だけすると、何も言わずにその場を立ち去った。彼の目的は果たされた。今は、それだけで十分だった。
朝日が木々の隙間から差し込み、エリアーナの銀色の髪を照らす。彼女はまだ動けない。ただ、森の空気を深く、深く吸い込むだけだった。その空気に、あの男の匂いが混じっているのを感じながら。
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