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冒険者とエルフが織りなす、野性的で官能的な物語。
第3章 詠唱無き森
カイランが体を離した時、エリアーナは行為の疲れでぐったりとし、指一本動かせなかった。涙なのか汗なのかわからない液体が頬を伝っていた。
カイランはしばらくの間、その無防備な姿を黙って見下ろしていた。やがて彼は、自分の体を拭ったのであろう布を拾い上げると、それをそっと彼女の体にかけた。冷えた肌に触れる、わずかな温もり。
そして、カイランはしばし、じっと彼女を見つめた。その目に宿る感情は読み取れない。満足か、憐れみか、あるいは何か別のものか。
やがて彼は、またしても何も言わずに立ち去った。
力なく横たわったまま、エリアーナはその背中を見送った。怒りと憎しみ。しかし、最後にかけられた布の感触と、去り際に見つめられた一瞬が、彼女の心に奇妙な波紋を広げていた。
ただの獣だと思っていた。だが、あの目は?あの仕草は?
憎い。殺してやりたい。なのに、また彼は来るのだろうか。そして、自分はそれを待っているのだろうか。
答えの出ない問いに、エリアーナは混乱していた。彼女の気持ちは、森の朝霧のように複雑に揺れ動いていた。
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