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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第25章 クリスマス・イブ 〜慟哭〜
12月24日、クリスマス・イブ。
「おはよ、早いわね……」
「おはよう、出かけるって言ってたでしょ…」
時間は朝9時、日曜日はもっとゆっくり起きてくるのに、もう服も着替えている。
由紀子は朝食の仕度の手を早めながら、
「朝ご飯は食べて行くのよね?…もうできるから……」
適当な返事をして、時間を気にしてるようだった。
息子は朝の情報番組を視ながら、トーストをかじっている。
ニットに冬仕様のチノパン、ソファにはマフラーとダッフルコートが置かれていた。
「約束の時間は何時なの?……」
「…いや、父さんからの荷物…時間指定だから…」
時間指定といっても午前中というだけで正確な時間まではわからない。
先輩との待ち合わせは駅前に11時だった。
出かける前に受け取りたいと思っていたが、母に受け取りを頼むことになるかもと時間を気にしていた。
「そうだったわね…母さん、今日は1日居るから大丈夫よ……」
「うん…間に合わなかったら頼むよ……、ご馳走さま…」
息子は食べ終わると洗面台へと向かっていった。
少しすると、ドライヤーの音がしてきた。
【普段はドライヤーとか使わないのに…ほんとに誰かとデートなの?……】
由紀子にしても、この後健人との密会が控えていた。
昨日は、健人のリクエストに応える為、デパートに買い物にも行った。
朝食の片付けをしていると、インターフォンが来客を教えてくる。
宅配業者で、廊下から陽翔が対応する声が聞こえてきた。
「母さん、荷物受け取ったから…もう出るよ、行ってきます…」
「いってらっしゃい…気をつけるのよ……」
陽翔が返事をすることもなく、玄関のドアが閉まる音がした。
【私も仕度しなくちゃ……】
手を拭いてキッチンを出ると、寝室に向かう。
紙袋から取り出したのは、白いレースの縁取りのエプロン。
今時、こんなエプロンそうそう売っていなくて、少し値が張ったがデパートで購入していた。
由紀子は健人にLINEを送る。
〘おはよう健人くん、今陽翔は出かけました〙
すぐに返信がきた。
〘バス停前のコンビニだから、すぐ行く!〙
由紀子は着ていた服も下着も脱ぎ去っていく。
裸になると、白いエプロンを身に着けていった。
姿見に映る自分に恥ずかしさが込み上げてくる。

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