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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第25章 クリスマス・イブ 〜慟哭〜
栞は陽翔の腕を離すことなく人通りの中を歩いていく。
クリスマス・イブのショッピングモールは、やはりカップルが多いと思った。
栞と陽翔も傍から見れば恋人同士に見えると思う。
最近、陽翔から他の女性への想いを嗅ぎ取ることはめっきり減っていた。
このまま、彼氏なってくれたらいいのに…そう思いながら、ギュッと陽翔の腕にしがみつく。
「ねぇ、陽翔くん、ちょっとこの店に入っていい?……」
「え?…うん、もちろん…」
先輩は絡めた腕を解くと、手を繋いで店の中へと入っていく。
そこはアクセサリーショップだった。
ブランド物の店ではない。
若者向けのカジュアルなショップだった。
栞は陽翔の小指と薬指に自らの人差し指と中指をかけて、半歩前を歩く。
気になるアクセがあると身を乗り出していった。
「あ、これ可愛いかも……」
かけた指を離して手にしたのはシルバーの細いチェーンだった。
菱形を2つ重ねたようなチャームがついていて、それを胸元に当てるように見せる。
「ぁ、うん…凄く似合ってる……今日の服もすごく栞に似合ってて、なんかすごくいい…」
【もう、今頃になって服を褒めるの?…あんなにセックスは凄いのに…やっぱり陽翔くんは可愛いな……】
「ありがと…うれしい……」
チラリと値札を確認すると、割引の札がついていた。
予算内に収まると思っていると…
「これにする?……」
陽翔からは値札が見えていない。
恐る恐る確認してきた。
「うん、これがいい…これにする……」
栞は笑顔を浮かべ、陽翔の手を取りレジへと向かった。
店員にプレゼントですか?…と、聞かれる。
陽翔は照れくさそうに、「はい」と答えた。
ラッピングされた箱を受け取り、そのまま先輩に手渡す。
「ありがとう…大事にするね…。ねぇ、早速つけてよ……」
ショップを出て、混雑から離れた場所で背中を向けた。
陽翔は先輩の白いうなじにドギマギしながら、ネックレスをつけていく。
小さな金具が上手くとまらなくて、手元が震えていた。
なんとかつけ終わると、先輩が振り向く。
「えへへ、どぉ?……」
陽翔は素直に可愛いと思った。
「うん、やっぱり似合ってる…気に入ったのがあってよかった…」
【陽翔くんが買ってくれたからうれしいんだよ……】
「次は陽翔くんのプレゼント選ぼ……」
栞は再び腕を絡めて歩き出した。

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