この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第25章 クリスマス・イブ 〜慟哭〜

陽翔と栞はショッピングモールから映画館へと移動していた。
クリスマス・イブはやはり人が多かった。
事前にスマホでチケットは予約してあった。
QRコードで決済して中へと進んでいく。

「陽翔くんはポップコーン食べる派?……」
 
「いや、集中できなくなるからいいや…栞が食べたいなら買うよ…」

「私もおんなじ…飲み物だけ買って入ろうか……」

映画は15時上映開始で約2時間半。
その後は食事をして解散という予定だった。
21時には帰宅することになるだろう。

「ねぇ、ほんとにこれが観たかったの?…」

栞が選んだ映画は、外国の恋愛映画だった。

「うん、私、あまり邦画は観ないの…ていっても映画館事態ほんとに久しぶりなんだけどね……」

【僕は大人気のアニメの劇場版くらいしか観ないけど…】

なんとなく、栞らしいと思った。
でも、クリスマスデートに恋愛映画は照れると思った。

ドリンクを手にシアタールームに入ろうとすると、スマホの着信音がなった。

陽翔は一瞬、自分がマナーモードにしてなかったのかと焦る。

「あ、いけない…マナーモードにするの忘れてた……」

鳴ったのは栞のスマホだった。
バッグから取り出し、切ろうとするとディスプレイは母からの着信を示していた。

「え?…お母さん……」

母も父も、クリスマスは仕事で居ないはずだった。
しかも、こんな日中に母から連絡なんて稀なことだった。

陽翔も、栞の呟きに母親からだと理解していた。

「お母さんから?…もう少し時間あるからかけ直したら?…」

「いいの…お母さん、今日も仕事のはずだから……」

するとまた、マナーモードにしたスマホが震えた。

「ごめんなさい…すぐに戻るから……」

そう言うと、栞は陽翔から離れ、壁際で背を向けるように話し出した。

「お母さん、どうしたの?……」
 
「栞…落ち着いて聞きなさい…正道さんが亡くなったの……今朝、病院で……」

「えっ?……」

正道とは父の兄で、栞にとっての伯父だった。
栞はその事実をすぐには理解できなかった。

【なんで?…病院でって…病気だったってこと?……】

栞の家に一時身を寄せ、画家として、あのアトリエで制作活動をしていた伯父。
母と父からは、大して売れもしない画家と見下されていた。
そして、その伯父が栞を絵の世界に引き込んだ。



/543ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ