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夜来香 〜若叔母と甥、禁忌の果て〜(改訂版)
第26章 クリスマス・イブ 〜狂喜〜
結奈が呟くように言う。
「…la speranza…なんてどぉ?……」
「結奈さん、素敵…で、なんて意味ですか?…」
新田のおとぼけを聞き流すように川上が…
「確か…イタリア語で…希望…でしたか…」
「そう、さすが川上……全ての女性の希望になりたいなって……私達の動機って、そういうことでしょ……」
結奈の話に新田が抱きついてきた。
「いぃっ、いいですっ…さすが社長…ねぇ、川上さんもいいと思いますよねっ…」
「うん、素敵…ラ・スペランツァ…響きも格好いいと思います…」
結奈は照れくさそうに…
「ありがと…じゃ、これでいこうか……」
「じゃ、さっそくロゴデザイン起こしていきますね…」
「あ、川上…うちのシンボルカラーはグリーンでお願い…イタリアじゃ、グリーンが希望の象徴なんだって……」
「結奈さぁん…そこまで考えてたんですかぁ…」
「うっさい…新田、広告代理店との打ち合わせ、どうなってんの……」
社名も正式に決まって、3人の士気はより高まっていった。
開業の日程も決まった。
4月には絶対に間に合わせるんだと、スケジュールを組み立てていく。
そしてあっという間に12月も残り10日となっていた。
結奈は岩田が居なくたって…このまま戻って来なくなっても平気なんだと思っていた。
ここのところ毎日のように結奈は新田達と会っていた。
年内の予定に目処がついたところで、ふと話しを振ってみた。
「ねぇ、二人はクリスマスはどうするの?…なんか予定とかあるわけ?……」
最初に答えたのはやはり新田だった。
「私は息子と過ごしますよ…拓斗っていうんです…写真見ます?…もう可愛くて可愛くて…それにもしかしたらこの子の父親も一緒に過ごせるかもなんです…」
【あれ?…新田のところシンマじゃなかったっけ……】
「へぇ…よかったじゃん……。川上は?……」
ここのところ一緒に居るのが当たり前に思えていて、クリスマスも一緒に過ごせたらなんて、都合のいいことを結奈は考えたりしていた。
「…え?…私ですか………」
【なに?…この沈黙……】
ここでも、新田が口を挟んできた。

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