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町内会長にNTRされちゃう新妻
第3章 秋・町内旅行その2
「せっかくですから、夫婦水入らずで観光でもしてきたらいかがかな?」

会長は、好々爺のような柔和な笑みを浮かべ、和也と奈美に語りかけた。

「奥さんも昨日から働き詰めで疲れたでしょう。あとは、他の者がやりますから。関口さんも奥さんを労って上げてくださいよ。」

その言葉は、奈美を思いやる温かい気遣いのように聞こえた。

しかし、奈美は、会長の言葉一つ一つに、隠された意味があるのではないかとヒヤヒヤしていた。

(疲れたでしょう、なんて…昨日のことを言ってるんじゃないでしょうね?この人、わざと私をドキッとさせてるの…?)

会長が何か決定的なことを口走るのではないかと、心臓が小さく跳ねる。

奈美は、顔が強張らないよう、平静を装うのに必死だった。

「ありがとうございます、会長。では、お言葉に甘えて少し観光してきます。」

和也が礼を言うと、町内会長は満面の笑みで頷き、他の役員たちのいる方へと何事もなかったかのように立ち去った。

奈美は、その背中が見えなくなるまで、ホッと息をつくことができなかった。

「いやぁ、会長さん、良い人だな。役員は大変だろうけど、奈美のことを気遣ってくれるなんて。」

和也は、心から感心した様子でそう言った。

それを聞いた奈美の胸に、激しい罪悪感が突き刺さった。

和也がこの事実に気づくはずがない、という安堵と、彼を裏切ってしまったという罪悪感が奈美の心の中で渦巻いた。

町内会長とのやり取りの後、奈美は和也と二人きりの観光を心から楽しんだ。

夫と他愛ない会話をしながら過ごす時間は、昨夜の出来事を一時的に遠ざけてくれた。
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