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鬼灯の寵愛
第1章 幾千の時を越えて
鬼灯はじわりじわりと荊に近付いていく。
鬼灯「ああ……貴女はさぞや美味でしょうね……ハァ…ハァ…」
荊「ハァハァしないで! 嫌ーっ! 助けて、大王ー!」
閻魔「(関わらんとこう……)ワシ、厠行ってキマス」
荊「声裏返ってますよ! 薄情者!」
厠にすっ飛んで行く閻魔を尻目に、鬼灯はどす黒くてキラキラしたオーラを放ちながら近付いてくる。
鬼灯「ほら、観念なさい。もう逃げ場はありませんよ…?」
荊「はわわわわ……!」
荊は既に壁際に追い詰められ、冷や汗を垂らしながら口をパクパクさせている。
荊「あ、う、あ……あ、ほら、見て下さい! あんな所に呵責待ちの亡者が――」
鬼灯「今は昼休みですよ?」
鬼灯の手がダンッ!と壁を突き、完全に逃げ道を閉ざされる。
荊「ひぃぃいぃいいぃぃ……!!」
鬼灯「さて……どう頂いて差し上げましょうか……?」
荊「(食われる! ヤられる!! 犯される!!!)」
荊の体がカタカタと震え出し、強制的に覚悟を決められた。
鬼灯「荊さん……」
鬼灯の顔が近付いてくる。
荊はファーストキスすらした事がない。
こんな状況でするなんて不服だなどと文句を付けるのが定石だろうが、そんな精神的ゆとりは微塵もない。
荊「っ……!」
目を瞑り、唇が触れるのを待つ……
荊「……………………?」
鬼灯「ああ……貴女はさぞや美味でしょうね……ハァ…ハァ…」
荊「ハァハァしないで! 嫌ーっ! 助けて、大王ー!」
閻魔「(関わらんとこう……)ワシ、厠行ってキマス」
荊「声裏返ってますよ! 薄情者!」
厠にすっ飛んで行く閻魔を尻目に、鬼灯はどす黒くてキラキラしたオーラを放ちながら近付いてくる。
鬼灯「ほら、観念なさい。もう逃げ場はありませんよ…?」
荊「はわわわわ……!」
荊は既に壁際に追い詰められ、冷や汗を垂らしながら口をパクパクさせている。
荊「あ、う、あ……あ、ほら、見て下さい! あんな所に呵責待ちの亡者が――」
鬼灯「今は昼休みですよ?」
鬼灯の手がダンッ!と壁を突き、完全に逃げ道を閉ざされる。
荊「ひぃぃいぃいいぃぃ……!!」
鬼灯「さて……どう頂いて差し上げましょうか……?」
荊「(食われる! ヤられる!! 犯される!!!)」
荊の体がカタカタと震え出し、強制的に覚悟を決められた。
鬼灯「荊さん……」
鬼灯の顔が近付いてくる。
荊はファーストキスすらした事がない。
こんな状況でするなんて不服だなどと文句を付けるのが定石だろうが、そんな精神的ゆとりは微塵もない。
荊「っ……!」
目を瞑り、唇が触れるのを待つ……
荊「……………………?」