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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「そんな―、まだ子どもなのに、毒を自分から飲んでいたの?」
 信じられず問い返すと、ふっと淋しげな笑い声が聞こえた。
「仕方ないさ。俺の回りにいた者たちも考えに考えた苦肉の策だったんだ。だが、そのお陰で、俺は多少の毒を盛られても死ぬことはなかった」
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