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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第3章 偶然という運命の悪戯
「もう生命を狙われることはないの?」
「さあ、どうだろうな。今のところは、その危険は昔ほどはなくなっただろうが、かといっても、継母は相も変わらず俺を殺したいとは願っているだろう」
「今は一人暮らしなの?」
「ああ。お袋は早くに亡くなってしまったし、親父も俺が十五の歳には死んだ。今は一人、本当に一人だ」
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